いつもオーダースーツの豆知識をご覧いただきありがとうございます。
今回もオーダースーツの世界をいろいろな角度からご紹介します。
オーダースーツを作りたいけれど、「何をどうすればいいのか分からない」「難しそう」と感じている方も多いのではないでしょうか。実は、オーダースーツを作る流れは驚くほどシンプルです。基本的には、初回来店でカウンセリングと採寸を行い、完成を待って受け取るだけの簡単3ステップで完結します。
この記事では、テーラーの立場から、オーダースーツが完成するまでの流れを詳しく解説します。各ステップで何をするのか、どのくらい時間がかかるのか、すべてお見せします。
1. ステップ1:初回来店でスーツの設計図を作る
オーダースーツの第一歩は、初回来店でスーツの設計図を完成させることです。このステップでは、カウンセリング、採寸、生地選び、デザイン決定まで、すべてを一度に行います。所要時間は約1時間程度です。オーダースーツの種類によって工程が異なりますが、今回は最もオーダースーツの醍醐味を幹事られる「フルオーダー」についてお伝えします。
⑴ カウンセリングで目的を明確にする
まず、テーラーとのカウンセリングから始まります。どんなシーンで着用するのか、予算はいくらか、どんなイメージに仕上げたいかをヒアリングします。ビジネス用なのか、結婚式用なのか、着用目的によって最適な色やデザインが変わるため、このカウンセリングが非常に重要です。
- 採寸で体型を正確に把握する
次に、採寸を行います。オーダースーツでは全身9か所以上のサイズを測り、あなたの体型を正確に把握します。自然な立ち姿で採寸するため、リラックスして臨んでください。採寸時は、体のラインが分かりやすい薄手の服を着ていくことをおすすめします。
⑶ 生地選びでスーツの表情が決まる
採寸が終わったら、豊富な生地の中から好みの色や柄を選びます。ネイビー、グレー、ブラックといった定番色から、少し個性的な色柄まで、数百種類から数千種類の生地が用意されています。生地によってスーツのゆとり幅や雰囲気が変わるため、テーラーのアドバイスを参考にしましょう。
- デザインとオプションで個性を表現する
生地が決まったら、ジャケットのボタンの数、ポケットの形、ベントの種類といった細部のデザインを決めます。さらに、ボタンや裏地の色、袖口ボタンの数、ステッチの有無といったオプションも選べます。外見はシンプルでも、裏地に遊び心を加えることで、自分らしさを表現できます
初回来店で決めることは多いですが、テーラーが一つひとつ丁寧に説明してくれるため、安心して進められます。
2. ステップ2:工場での製作期間を楽しみに待つ
初回来店が終わったら、次は工場での製作期間です。お客様がすることは特になく、完成を楽しみに待つだけです。納期は約2週間から4週間程度で、オーダー方式や選んだ生地によって多少変わります。
⑴型紙データの作成
工場では、まず採寸データをもとにCAD(自動設計システム)でオリジナルの型紙を作成します。あなたの体型に合わせて、一から設計されるため、世界に一つだけの型紙が完成します。
- 生地の裁断と縫製
型紙ができたら、CAM(自動裁断機)にデータを送信し、生地を裁断します。裁断された生地は、熟練の職人によって丁寧に縫製されます。襟付けやラベルの美しいカーブは、オーダー職人による手間のかかるアイロンワークから生まれます。
⑶プレスと検品
縫製が完了したら、プレスで仕上げを行い、最終的に厳しい検品を経て完成します。サイズやシルエット、縫製の品質まで、細部にわたってチェックされるため、高品質なスーツが保証されます。
この製作期間中、お客様は何もする必要がありません。自分が選んだスーツがどんなふうに出来上がるかを楽しみに待つ時間も、オーダースーツの醍醐味です。就職活動や結婚式など、着用する日が決まっている場合は、少なくとも1カ月以上前に注文することをおすすめします。
3. ステップ3:受け取りと試着で完璧な一着を確認
納期が近づくと、テーラーから仕上がり連絡が入ります。店舗受け取りの場合は、再度お店を訪れて完成したスーツを受け取ります。配送を依頼した場合は、自宅に届けてもらうこともできます。
- 試着でサイズ感を確認する
店舗で受け取る場合は、必ず試着をしてサイズ感を確認しましょう。肩幅、袖丈、着丈、ウエスト、裾丈など、すべてが体にフィットしているかをチェックします。万が一サイズに不満がある場合は、その場で調整を依頼できます。
⑵アフターサービスの内容を確認する
試着後には、保証期間内の無料お直しサービスなど、アフターサービスの説明があります。多くのテーラーでは、体型が変わった場合に無料で調整してくれるサービスを提供しているため、保証内容をしっかり確認しておくことが大切です。
⑶完成したスーツを着て新たなステージへ
サイズに問題がなければ、そのまま持ち帰って完了です。完璧にフィットしたスーツを着て、ビジネスシーンや大切なイベントに臨めば、自信に満ちた印象を周囲に与えることができます。
一度採寸データが残れば、2着目以降はさらに手軽にオーダーできます。初回に比べて時間も短縮でき、生地選びとデザイン決定だけで済むため、リピーターの方は非常にスムーズです。
4. オーダースーツの流れをスムーズに進めるコツ

オーダースーツの流れは簡単3ステップですが、さらにスムーズに進めるためのコツがあります。事前準備をしっかり行うことで、より満足度の高い一着を手に入れることができます。
- 事前に目的と予算を決めておく
初回来店の前に、スーツを着用するシーンと予算を明確にしておきましょう。ビジネス用なのか、パーティー用なのか、目的によって最適な生地やデザインが変わります。予算を決めておくことで、テーラーもその範囲内で最適な提案をしてくれます。
⑵時間に余裕を持って予約する
初回来店は30分から1時間ほどかかるため、時間に余裕を持ったスケジュールで訪れることをおすすめします。急いでいる場合は、事前に納期を確認しておくことも重要です
⑶分からないことは遠慮せず質問する
初めてのオーダーで不安なことがあれば、遠慮せずにテーラーに質問しましょう。納得いくまで相談することが成功のカギです。
オーダースーツの流れは、思っていたよりもずっとシンプルで、初めての方でも安心して挑戦できます。この簡単3ステップを踏むだけで、あなただけの特別な一着が手に入ります。

