いつもオーダースーツの豆知識をご覧いただきありがとうございます。
今回もオーダースーツの世界をいろいろな角度からご紹介します。
オーダースーツに興味を持ったとき、真っ先に浮かぶ疑問が「どのくらい?」という言葉です。価格はどのくらいかかるのか、完成までどのくらいの期間が必要なのか、そしてどのくらい長持ちするのか。こうした具体的な数字が分からないと、なかなか一歩を踏み出せませんよね。
実は、オーダースーツの「どのくらい」には、明確な答えがあります。価格は2万円から選べ、納期は最短1週間、そして長持ち度は既製品の2倍以上です。ただし、オーダー方法や生地の選び方によって、その数字は大きく変動します。
この記事では、テーラーとして日々お客様の疑問に答えている立場から、オーダースーツの「どのくらい」を徹底的に解説します。数字の根拠と共に、あなたに最適な選択肢を見つけるヒントをお伝えします。
1. 価格はどのくらい?予算別の相場を解説
オーダースーツの価格は、2万円から100万円以上まで、幅広い選択肢が存在します。最も気になるのがこの価格帯ですが、実は平均費用は5万円前後と、意外とリーズナブルです。
オーダー方式によって価格帯は明確に分かれています。パターンオーダーは2万円から5万円で、既製スーツに近い手頃な価格で始めやすいのが特徴です。採寸した寸法をもとに、既存の型紙から最も近いものを選び、袖丈や着丈を調整します。
イージーオーダーは5万円から8万円程度で、補正の自由度が高く体型にフィットしやすい方法です。肩幅やウエストなど、より細かな調整ができるため、なで肩やいかり肩といった体型の特徴にも対応できます。
フルオーダーは10万円以上からで、型紙から作成する最高の仕立てです。専門の職人が一人ひとりのために型紙を起こし、仮縫いを行いながら完璧なフィット感を追求します。
初心者の方には、コスパ重視の3万円から5万円台が定番ゾーンです。価格と品質のバランスが良く、最初の一着にぴったりの価格帯といえます。見た目や素材にこだわりたい方は、5万円から8万円台を選ぶと、選べる生地の種類も増えてきます。
2. 納期はどのくらい?完成までの期間
オーダースーツの納期は、オーダー方式やお店によって異なりますが、一般的には2週間から4週間程度です。ただし、最短で1週間以内に完成するお店も増えています。
パターンオーダーの場合、納期は比較的短く、2週間から3週間程度で完成します。既存の型紙をベースに調整するため、製作工程がシンプルで納期を短縮できます。お店によっては、最短1週間以内の納期短縮サービスを提供しているところもあります。
イージーオーダーは、3週間から4週間程度が標準的な納期です。体型に合わせた補正を加えるため、パターンオーダーよりも若干時間がかかります。しかし、その分フィット感は格段に向上します。
フルオーダーの場合は、仮縫いを含めるため4週間から8週間ほどかかることが一般的です。一度仮縫いの段階でスーツを試着し、細かな調整を重ねてから本縫いに進むため、時間はかかりますが究極のフィット感を実現できます。
就職活動や結婚式など、着用する日が決まっている場合は、最低でも1カ月以上前に注文することをおすすめします。余裕を持ったスケジュールで進めることが、満足のいく一着を手に入れる秘訣です。
3. どのくらい持つ?オーダースーツの耐久性
オーダースーツの寿命は、既製品と比較して約2倍から3倍長持ちします。適切にメンテナンスすれば、5年から10年以上着用し続けることができます。
長持ちする理由は、まず体に完璧にフィットしているため、変なシワが寄ったり生地がこすれたりすることが少ないからです。既製品は体型に合わない部分に負荷がかかり、その部分から傷みやすくなります。しかし、オーダースーツは体にストレスなく沿うため、生地の劣化が遅くなるのです。
さらに、オーダースーツは質の良い生地と丁寧な縫製で作られるため、スーツそのものの耐久性が高いのです。イタリアやイギリスの高級生地を選べば、美しい光沢や滑らかな肌触りが長年保たれます
また、オーダースーツは体型の変化に合わせてサイズ直しができるという大きなメリットがあります。ウエストが変わった場合でも、お直しによって再び快適に着用できるため、買い替えの頻度を減らすことができます。
初期投資は既製品より高く感じるかもしれませんが、長く着用できることを考えると、トータルコストでは圧倒的にお得です。一着のオーダースーツが、何年もあなたのビジネスライフを支える相棒となります。
4. 来店回数と所要時間はどのくらい?

オーダースーツを作る際の来店回数は、基本的に2回~3回です。初回の採寸と生地選び、そして完成後の受け取りの2回で済む場合もあります。忙しい社会人も無理なく作ることができるでしょう。
初回来店では、カウンセリング、生地選び、採寸、デザイン決定までを行います。この初回は、最低でも30分から1時間ほどかかります。じっくりと生地を選び、テーラーと相談しながら理想のスーツを設計する大切な時間です。
豊富な生地の中から色や柄を選び、ジャケットのボタン数やポケットの形、ベントの種類といった細部まで決めていきます。裏地やボタンの色まで選べるため、自分だけのこだわりを詰め込むことができます。
2回目の来店は、完成したスーツの受け取りです。試着してサイズ感を確認し、問題がなければそのまま持ち帰ることができます。万が一サイズに不満がある場合は、その場で調整を依頼することも可能です。
フルオーダーの場合は、仮縫いのために3回来店することもありますが、パターンオーダーやイージーオーダーであれば2回で完結します。一度採寸データが残れば、2着目以降はさらに手軽にオーダーできるため、リピーターの方は時間を大幅に短縮できます。
オーダースーツの「どのくらい」という疑問は、これで解決できたのではないでしょうか。価格、納期、耐久性、来店回数のすべてに明確な答えがあり、思っていたよりもハードルは低いと感じていただけたなら幸いです。

