いつもオーダースーツの豆知識をご覧いただきありがとうございます。
今回もオーダースーツの世界をいろいろな角度からご紹介します。
定番のネイビーやグレーのスーツも素敵ですが、「周りと一歩差をつけたい」と思ったことはありませんか?
もし、自分らしさを引き立てながら、より洗練されたお洒落を楽しみたいと考えているなら――ベージュのオーダースーツが、その理想を叶えてくれるかもしれません。
既製品ではなかなか出会えない絶妙な色味や、まるで体に吸い付くような着心地は、オーダーメイドだからこそ実現できる魅力です。
この記事では、プロのテーラーの視点から、ベージュのオーダースーツが秘める無限の可能性を徹底的に解説します。
1. なぜベージュか?その圧倒的な魅力
数ある色の中で、私たちがベージュに惹かれるのはなぜでしょうか?それは、この色が持つ独特の魅力にあります。ただお洒落なだけでなく、ビジネスシーンから休日のカジュアルスタイルまで、あらゆる場面で着る人の品格を上げてくれるのです。
ベージュという色は、柔らかく穏やかな印象を与えます。そのため、相手に威圧感を与えることなく、親しみやすさと信頼感を演出できます。これは、大切な商談やプレゼンテーションの場において、非常に有利に働くことでしょう。知的でありながら、どこか優雅な雰囲気を醸し出す、それがベージュスーツの真骨頂といえます。
さらに特筆すべきは、その驚くべき着回し力です。定番色であるネイビーやグレーにはない、コーディネートの自由度の高さがベージュにはあります。インナーやネクタイ、靴を変えるだけで、驚くほど表情が変化します。ビジネスでのタイドアップスタイルから、休日のTシャツを合わせたリラックススタイルまで、まさに変幻自在。一着で何通りもの着こなしを楽しめるため、あなたのワードローブの新たな主役となるでしょう。
そして、ベージュは季節感を表現する魔法の色でもあります。春にはリネン素材で軽やかに、夏にはコットンで爽やかに着こなせます。秋にはキャメルに近い色味で深みを出し、冬にはフランネル生地で温かみを演出することもできます。季節の移ろいに合わせてスーツの表情を変える、そんな粋な楽しみ方ができるのも、ベージュならではの魅力なのです。
2. コーデを格上げする色合わせ術
ベージュスーツの魅力を最大限に引き出す鍵は、色合わせにあります。ここでは、あなたのスーツスタイルを格段にお洒落に見せる、具体的なコーディネート術を紹介しましょう。基本を押さえれば、誰でも簡単に洗練された着こなしができます。
まず、最も基本となるインナー選びです。最も簡単なのは、清潔感あふれる白のドレスシャツを合わせるスタイル。ベージュの柔らかさと白のクリーンさが相まって、上品で誠実な印象を与えてくれます。少し変化をつけたいなら、サックスブルーのシャツもおすすめです。爽やかさが加わり、より若々しい雰囲気を演出できます。オフの日に着用するなら、クルーネックの白Tシャツや黒のニットを合わせると、一気にこなれた大人のカジュアルスタイルが完成します。
次に、スーツの顔ともいえるVゾーンを彩るネクタイです。ベージュスーツには、ブラウン系のネクタイが非常によく合います。スーツとネクタイの色味を近づけることで、統一感が生まれ、まとまりのあるアースカラーコーディネートが生まれます。知的で落ち着いた印象を与えたいなら、ネイビーのソリッドタイや小紋柄タイで引き締めるのも効果的。胸元に深い色を持ってくることで、全体の印象がぐっと引き締まり、信頼感を高めてくれるでしょう。
最後に、意外と見られている足元の靴とベルトです。ここでの鉄則は、色を統一すること。ベージュスーツには、ブラウン系の革靴が最も相性が良いといえます。ダークブラウンの靴を合わせれば、全体が引き締まりクラシックな印象に。ライトブラウンを選べば、軽快で華やかな足元を演出できます。ベルトも靴と同じ色のブラウン系で揃えることで、コーディネートに安定感が生まれるのです。この小さなこだわりが、全体の完成度を大きく左右します。
3. こだわるべき生地選びのポイント
オーダースーツの醍醐味は、なんといっても生地選びにあります。同じベージュでも、素材や織り方、色味によってその表情は全く異なります。ここでは、あなただけの一着を仕立てるために、こだわってほしい生地選びのポイントを解説します。
生地選びで最も重要なのは、着用する季節に合わせることです。春夏シーズンにおすすめなのは、リネンやコットン、モヘアといった素材。リネン特有の清涼感とナチュラルなシワ感は、リラックスした大人の余裕を感じさせます。コットンは、カジュアルでありながらも上品さを失わない絶妙なバランスが魅力。モヘア混の生地は、ハリとコシがあり、美しい光沢感が特徴で、ドレッシーな印象を与えます。
また、生地の織り方によってもスーツの表情は大きく変わります。最も基本的な平織りは、マットでシンプルな質感が特徴で、どんなシーンにも合わせやすいでしょう。一方、斜めの畝が特徴の綾織りは、光沢感が出やすく、よりドレッシーでエレガントな印象を与えます。自分のなりたいイメージに合わせて織り方を選ぶのも、オーダーの楽しみの一つです。
一口にベージュといっても、その色味は多岐にわたります。白に近いサンドベージュ、黄みがかったキャメル、緑がかったカーキベージュなど、そのバリエーションは実に豊かです。ご自身の肌の色や、作りたいスタイルに合わせて、鏡の前でじっくりと生地を吟味する時間こそ、オーダースーツの真髄といえるでしょう。
4:あなただけの一着を

ベージュのオーダースーツが、いかにあなたの個性を輝かせ、ファッションの可能性を広げてくれるアイテムであるか、お分かりいただけたでしょうか。柔らかな印象と知性、そして圧倒的な着回し力を兼ね備えたこの一着は、あなたの日常をより豊かに彩ってくれるはずです。
身体のラインに完璧に沿うフィット感、こだわり抜いた生地の質感、そして細部にまで宿るディテール。これらすべてが融合して生まれる満足感は、オーダーメイドでしか決して味わうことはできません。それは、既製品のスーツに袖を通すのとは全く異なる、特別な体験といえます。
私たちテーラーは、お客様一人ひとりの想いに寄り添い、対話を重ねることで、世界に一着しかない最高のスーツを仕立てるお手伝いをします。ぜひ一度、私たちの店舗へお越しください。実際に生地に触れ、その色合いや風合いを確かめながら、あなただけの理想の一着について語り合いましょう。

