タキシードこそオーダースーツがおすすめ

オーダースーツ豆知識

オーダースーツの世界に踏み込むと、その特別感と一体感に魅了される方は多いことでしょう。おしゃれな大人たちが愛するオーダースーツの魅力を存分に堪能する中で、今回は特に「タキシード」をご紹介します。タキシードこそがオーダースーツの真髄なのか、その理由に迫ります。

オーダースーツのメリットとは?

オーダースーツの最大の魅力は、まさにそのパーソナライズされたデザインとフィット感にあります。一般的な衣料品店での購入とは異なり、オーダースーツはお客様の体型や好みに合わせた完璧な一着を提供することが可能です。特にオーダースーツはビジネススーツに比べ華やかな生地やデザインとなります。生地の選択から変わってきますので、テーラーや店舗スタッフによく相談されて、お客様のスタイルや要望を熟知し、こだわり抜いた一着を作りましょう。

タキシードの特別な魅力

そもそもタキシードとは、フォーマル度の高い礼服です。タキシードを頻繁に着る人の方が日本では少数派かもしれません。これは、海外ドラマや映画で俳優たちがタキシードを身にまとうイメージが強く、あまり一般的で馴染み深い服装とは言えません。主に結婚式やちょっとしたセレモニーで着用されることが多いタキシードですが、その存在についてはあまり意識する機会がないかもしれません。ここでは、簡単にその歴史と着用場面を解説します。

・歴史

タキシードは、礼服の一種であり、燕尾服やモーニングに次ぐ格式の高さで知られています。その誕生は1800年代後半の英国に遡ります。当初、燕尾服の裾をカットし、前身頃の裾のラインをジャケットのように緩やかにしたものが「スモーキングジャケット」として生まれました。このスモーキングジャケットは、英国紳士がくつろぐ際に着用され、タバコを吸いながら部屋で過ごすための衣装でした。

その後、このスモーキングジャケットが進化し、夜の正装としての地位を確立することとなりました。イギリスでは「ディナージャケット」とも呼ばれ、夜間の特別な場面での着用が一般的となりました。

使用場面

タキシードは主に夜の正式な場面で着用されます。

・夕方以降の結婚式:タキシードは夕方以降の結婚式において、新郎や新郎の父、主賓などが装うのが一般的です。格式高い雰囲気を醸し出し、特別な瞬間をより一層華やかに演出します。

・フォーマルなパーティー:タキシードは、フォーマルなパーティーでのスタンダードな装いとしても知られています。特に重要なイベントや社交場での着用が期待されます。

・コンサートの鑑賞やカジノ: 文化的な行事やエンターテインメントの場でも、タキシードが一層引き立つことがあります。コンサートやカジノなど、格式を重んじる場での着用が一般的です。

厳密には、夏場は18時以降、冬場は17時以降に着用するのがマナーとされており、日中の結婚式などでは控えるべきです。タキシードはその歴史を通じて格式とスタイルを守り続け、今もなお特別な瞬間に相応しいフォーマルウェアとして愛されています。

タキシードこそオーダーで得られるメリット

オーダースーツでタキシードを仕立てることで得られるメリットは多岐にわたります。まず、サイズやデザインの調整が可能なだけでなく、生地の選択や細部のカスタマイズも自由自在。これにより、他にはないオリジナリティ溢れるタキシードが手に入り、どんなシーンでも個性を際立たせることができます。自分だけのスタイルを追求し、他とは差をつけることで、タキシードが一層際立つことでしょう。

タキシードのオーダーでの注意点

オーダースーツでタキシードを仕立てる際には、成功の鍵となるポイントがいくつかあります。まずに、細部の希望やシーンに合ったデザインを確認することが肝要です。例えば、結婚式ではシックでフォーマルなデザインが求められるかもしれませんが、パーティーでは派手なアクセントが欲しいかもしれません。タキシードの目的や場面によって、デザインに微妙なニュアンスが生まれることを理解しましょう。

次に、納期の確認も大切です。特に特別なイベントに着用する場合、納期が遅れることは避けたいところ。オーダースーツ店舗スタッフには、早めに相談し、スケジュールを確定させることがおすすめです。

そして、試着の機会を大切にしましょう。タキシードは体にぴったりとフィットすることが重要です。試着を通じて、細かな調整が必要かどうかを確認し、最終的な仕上がりに納得感を持つことができます。

タキシード着用時のマナー: グレードアップの秘訣

スーツにおいて共通する要素の一つが「サイズ感」です。タキシードを選ぶ際も、ジャストフィットなサイズ感を心掛けましょう。サイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、全体のバランスが悪くなり、マナーを守ったスーツスタイルが実現しにくくなります。

・ポケットチーフ

ポケットチーフは、白かシルバーグレーが基本のマナーです。素材はシルクまたはリネンで、夜間の着用なら光沢のあるシルク生地がおすすめ。ポケットチーフの色や素材によって与える印象が異なりますが、黒以外の場合はジャケットの色に合わせることも考慮しましょう。

・蝶ネクタイとベスト

タキシードには蝶ネクタイが一般的です。蝶ネクタイの色は基本的に黒が最上級のスタイル。蝶ネクタイの形状はバタフライかセミバタフライが主流で、生地はシルクまたはリネンが適しています。ベストを着用する際は、ジャケットのボタンを留めず、VゾーンまたはUゾーンの深いものを選び、サイズ感にも注意してください。

・ジャケットのボタンマナー

ジャケットのボタンマナーも抑えておきましょう。立っている時はボタンを留め、座っている時はボタンを外します。このシンプルなマナーは結婚式やビジネスの場で通用し、スマートな印象を与えます。

・カフス

袖口の装飾としても重要なカフス。シングルカフスが一般的で、近年はダブルカフスも優勢です。サイズ感や柔軟性を考慮して選びましょう。カフスボタンには袖を汚さないだけでなく、装飾の一環としての役割があります。

これらのマナーを押さえ、タキシードを着こなすことで、特別な日のスタイリングが一層際立ちます。格式あるタキシードを正確なマナーで着こなし、素晴らしい瞬間を彩りましょう。

最後に、着こなしのポイント

タキシードの着こなしの基本が上下共に黒で、シャツはフリルやプリーツがついた白。蝶ネクタイとカマーバンドもしくはベストを合わせになります。

ただし、花婿用にオール白のタキシード、花嫁と合わせたホワイトタキシードは素敵ですね。

どんな色合いのタキシードであっても、差し色となる小物のセレクトは大切です。

適切なボウタイやカフリンクス、胸のポケットチーフや花、シャツのデザインなど、細部にこだわることで、タキシードがさらに華やかでかっこよく映えることでしょう。コーディネートを完璧に仕上げ、特別な日をより一層特別なものにしましょう。