いつもオーダースーツの豆知識をご覧いただきありがとうございます。
今回もオーダースーツの世界をいろいろな角度からご紹介します。
せっかくオーダーしたスーツなのに「なんだかきつい」「パツパツで動きにくい」と感じていませんか。高い費用をかけて作ったのに、既製品よりも窮屈に感じる——こんな悲しいことはありません。オーダースーツは本来、体に完璧にフィットし、快適に着られるはずです。それなのにパツパツになってしまう原因は、体型変化、採寸ミス、仕立ての問題、あるいはサイズ感の認識違いなど様々です。でも諦める必要はありません。多くの場合、お直しで解決できますし、今後同じ失敗を繰り返さないための対策もあります。まずは原因を正しく理解し、適切な対処をしましょう。
1.「オーダーなのにパツパツ」というショック
オーダースーツを作る時、誰もが期待に胸を膨らませます。採寸から数週間待ち、ようやく届いた一着。鏡の前で袖を通した瞬間——「あれ、きつい?」
ボタンを留めると胸や腹部にシワが寄る、座ると太ももがパンパンになる、腕を動かすと肩が引っ張られる。こんな状況に直面したら、ショックと失望で頭が真っ白になるでしょう。
「オーダースーツって、体にぴったり合うはずじゃなかったの?」「高い買い物だったのに」「採寸が間違っていたのでは」——怒りと不安が入り混じります。実際、当店にも年間数十件「他店で作ったスーツがきつくて困っている」というご相談が寄せられます。
2. パツパツになる5つの主な原因
オーダースーツがパツパツになる原因は、大きく分けて5つあります。
原因①体型変化——最も多いのがこのケースです。採寸から納品までの1〜2ヶ月、または納品後の数ヶ月で体重が増えた、筋トレで体が大きくなった。わずか3〜5kgの変化でも、スーツのフィット感は大きく変わります。
原因②採寸時の姿勢——採寸時に緊張して背筋を伸ばしすぎていた、逆に猫背で測っていた。普段の姿勢と異なる状態で採寸すると、実際に着た時に合わなくなります。
原因③タイトフィット志向の失敗——「細身でスタイリッシュに見せたい」という要望が強すぎると、余裕のない設計になりがちです。見た目を優先しすぎて、動きやすさを犠牲にしてしまうケースです。
原因④採寸や型紙のミス——残念ながら、テーラー側のミスの可能性もあります。経験不足のスタッフによる採寸ミス、型紙への転記ミス、縫製時の誤差など。特に低価格帯の店舗や日本人選任スタッフの監督のない海外工場で生産する場合、こうしたリスクは高まります。
原因⑤生地の特性を考慮していない——ストレッチ性のない硬い生地、厚手の生地は、体の動きに追従しにくく、パツパツに感じやすくなります。生地選びの段階で、着心地への配慮が不足していた可能性があります。
3. パツパツ箇所別の原因と対処法
どこがパツパツなのかで、原因と対処法が異なります。
・胸回り・肩回りがパツパツ:ジャケットのボタンを留めると胸にX字のシワができる場合、胸囲が足りていません。筋トレで胸筋や肩が発達した、体重増加などが原因です。お直しでは、脇の縫い代を出す(縫い目をほどいて生地を広げる)ことで、2〜3cm程度の調整が可能です。
・ウエストがパツパツ:お腹周りがきつい場合、体重増加が最も考えられます。パンツのウエストは、アジャスター(調整ベルト)を追加する、脇や後ろ中心の縫い代を出すことで対応できます。ただし、5cm以上の増加は限界があります。
・太もも・お尻がパツパツ:座った時に太ももがパンパンになる、お尻の生地が引っ張られる。これは股上の深さや太もも周りのゆとり不足が原因です。お直しは難しい箇所なので、新たに作り直す方が現実的な場合もあります。
・袖がパツパツ:腕を曲げると引っ張られる感覚がある場合、袖付けの位置や袖幅が狭すぎます。袖を一度外して付け直す必要があり、やや大掛かりなお直しになります。
4. 今すぐできる応急処置と長期的解決策

パツパツを感じたら、まず試すべき応急処置があります。
・ボタンを外して着る:ジャケットのボタンを留めずに着ることで、胸回りの圧迫感は軽減されます。ビジネスマナー的にも、座った時はボタンを外すのが基本です。
・ベルトの位置を調整:パンツのウエストがきつい場合、ベルトを緩めたり、ベルトなしでサスペンダー(吊りズボン)に変更する方法もあります。
・動作を制限する:時的な対策として、大きく腕を上げる動作を避ける、深く座らないなどで、パツパツ感を回避できます。
しかし、これらは根本的解決ではありません。長期的には以下の対応が必要です。
専門店でのお直し——購入した店舗に相談するのが第一選択です。多くの店舗では、納品後一定期間内のサイズ調整を無料または有料で受け付けています。他店であっても対応してくれる場合もありますので相談してみてください。また、お直し専門店へ相談する選択肢もあります。
5. 諦めずに、理想のフィットを手に入れよう
オーダースーツがパツパツになってしまったのは、確かに残念な出来事です。しかし、それで諦める必要はありません。適切なお直し、あるいは信頼できる店舗での作り直しで、本来あるべき快適なフィット感を手に入れられます。
まずは無料相談で、現在のスーツの状態を見せてください。お直しで対応できるか、新たに作り直すべきか、プロの目で判断しアドバイスします。押し売りは一切ありませんので、安心してお越しください。
オーダースーツの本当の価値——それは、あなたの体に完璧にフィットし、一日中快適に過ごせることです。その体験を、今度こそ実現しましょう。
【比較Q&A】オーダースーツはデパートvs専門店?賢い選び方ガイド
Q1:デパートと専門店、そもそも何が違うの?
A1:デパートは「大手ブランドの信頼と安心感」を前面に出したオーダースーツ売り場で、専門店は「スーツに特化した個店・チェーン店」です。
前者は接客品質とアフターサービスが安定しており、後者は価格帯やデザイン自由度の幅広さが特徴です。
Q2: デパートのオーダースーツの“強み”はどこ?
A2:番の強みは「安心感」と「アフターサービス」です。
経験豊富なスタッフが採寸し、サイズ調整やボタン付けなどのアフターケアも仕組みとして整っているため、「失敗したくない初めての一着」や「人生の節目用の一着」に向いています。
Q3:デパートで作るときのデメリットや注意点は?
A3:デパートは、価格がやや高めになりやすく、7万円〜20万円以上が一つの相場ゾーンです。
また、縫製工場→メーカー→デパートという流れを経ることが多く、納期が3〜6週間と長めになるケースもあります。
さらに、採寸者がベテランで安心な一方、細かなトレンド感より「王道・無難」な提案に寄りがちなのも特徴です。
Q4:専門店オーダースーツの“強み”は何?
A4:専門店は「価格帯の広さ」と「カスタマイズ性」が最大の魅力です。
パターンオーダー主体のチェーン店なら2〜3万円台から、イージーオーダー中心の店なら4〜8万円前後など、予算に合わせて選びやすいレンジが揃っています。
ボタン・裏地・ステッチ・ラペルの形など、細部まで自分好みにオーダーできる店も多く、「自分だけの一着」を実現しやすいのが強みです。
Q5:専門店を選ぶときの弱点やリスクは?
A5:専門店は店ごとの個性が強く、品質・テイスト・接客スタイルにばらつきが出やすい点がデメリットです。
アフターサービスや保証内容も、百貨店に比べると「店舗による」部分が大きいので、購入前にお直しや保証の範囲・料金を必ず確認しておく必要があります。
また、クラシック寄り、トレンド寄りなど得意分野が分かれるため、自分の好みと合うかどうかの見極めが重要です。
Q6: 価格と納期だけで比べると、どんな違いがある?
A6:代表的な傾向をまとめると、次のようになります。
| 項目 | デパート | 専門店 |
| 価格帯の目安 | 7万〜20万円以上が中心。 | 3万〜15万円程度と幅広い。 |
| 主な方式 | イージー〜フルオーダー傾向。 | パターン・イージー中心、店によりフルも。 |
| 納期 | 約3〜6週間と長め。 | 約2〜4週間、最短1〜2週間の店も。 |
「できるだけ安く・早く作りたい」なら専門店、「多少高くても安心感重視」ならデパート寄り、という選び方がしやすくなります。
Q7:カスタマイズやデザインの自由度はどちらが上?
A7:一般的には、専門店の方が細部まで自由にこだわれるケースが多いです。
デパートはブランドの世界観に沿った仕様から選ぶ形が多く、「裏地数種類・ボタン数種類」といった“メニュー型”の選択になることがよくあります。
一方専門店は、ポケット形状、ラペル幅、本切羽、AMFステッチなど、オプションの幅が広く、「人と被らない一着」を目指すなら有利です。
Q8:アフターサービスや信頼性で選ぶならどっち?
A8:アフターサービスの“安定度”でいえばデパート優位、柔軟性でいえば専門店にも強みがあります。
デパートはブランド基準のサービスが全店舗で担保されており、ボタン付けやサイズ調整などもマニュアル化されていて安心です。
専門店は店ごとの差がある一方、融通を利かせた対応や、着方・手入れまで踏み込んだアドバイスなど、「顔が見える関係」で長く付き合える利点があります。
Q9:自分にはどちらが向いている?判断の目安は?
A9:ざっくりとした目安は次の通りです。
- デパート向き
- とにかく安心感とブランド力を重視
- 人生の節目(結婚式、自分の晴れ舞台など)の一着
- アフターサービスも含めて「大手に任せたい」
- 専門店向き
- 予算を抑えつつも体に合った一着が欲しい
- トレンドやディテールにこだわりたい
- 将来的に2着目・3着目も増やしていきたい
どちらが正解というより、「今回の目的と優先順位」がどちらに近いかで選ぶのが賢い判断です。
Q10:迷ったときの“賢い動き方”は?
A10:迷っているなら、いきなり決めず「両方で相談してみる」のが最も確実です。
同じ予算・用途を伝えて、それぞれの店がどんな生地・デザイン案を出してくるかを比べると、自分がピンとくる方向性が見えてきます。
また、「最初は専門店でコスパ重視の1着→次にデパートで記念用の1着」という段階的アプローチもおすすめです。
この比較Q&Aをベースに、福岡エリア(天神・博多など)の具体的なデパートと専門店の候補も並べたローカル版に仕立てることもできますが、今回は全国向けの記事として仕上げたいですか?それとも福岡に特化した内容に寄せたいですか?

