オーダースーツの見栄えはラペル幅で決まる！その種類を比較

オーダースーツ豆知識

2024.06.222025.05.23

オーダースーツの選び方やポイントはいろいろありますが、その中でもラペル幅は一つの大きなポイントになります。ラペルはスーツの襟の部分であり、その幅がスーツ全体の印象を大きく左右します。ラペル幅を理解し、自分に最適な選択をすることで、スーツの見栄えを一層引き立てることができます。本記事では、オーダースーツのラペル幅の種類とその特徴を詳しく解説し、最後に「ラペル幅」による着こなしのポイントを紹介します。

１．ラペル幅の種類とその特徴
２．ラペル幅の選び方
３．ラペル幅による着こなしのポイント

１．ラペル幅の種類とその特徴

ノッチドラペル

ノッチドラペルは、最も一般的なラペルのスタイルで、ビジネススーツに広く用いられています。このスタイルは、ラペルと襟が角度を成して接続されているのが特徴です。ノッチドラペルの幅は一般的に標準的であり、どんな体型の方にもバランスよくフィットします。

特徴

・バランスの良さ：標準的な幅のため、どのようなシーンでも無難に着こなせます。

・使い勝手の良さ：ビジネスからカジュアルまで幅広く対応可能。

ピークドラペル

ピークドラペルは、ラペルの先端が上向きに尖っているスタイルで、フォーマルな印象を与えます。タキシードやダブルブレストのスーツに多く見られるこのスタイルは、ラペル幅が広いことが多く、威厳や存在感を強調します。

特徴

・フォーマル感：結婚式やパーティーなどのフォーマルなシーンに最適です。

・存在感：幅広のラペルは、肩幅を強調し、男性らしさを引き立てます。

ショールラペル

ショールラペルは、ラペルが滑らかにカーブしているスタイルで、タキシードによく見られます。最もフォーマルなラペルスタイルであり、その優雅な曲線が特徴です。

特徴

・優雅さ：滑らかな曲線が上品で洗練された印象を与えます。

・特別感：特別なイベントや式典にふさわしいラペルスタイルです。

２．ラペル幅の選び方

ラペル幅を選ぶ際には、自分の体型や着用シーンに合わせて選ぶことが重要です。例えば、細身の体型の方は、あまり幅広のラペルを選ぶとバランスが悪く見えてしまうことがあります。一方、がっしりとした体型の方は、標準的または幅広のラペルがよく似合います。また、ビジネスシーンではノッチドラペルが無難ですが、特別なシーンではピークドラペルやショールラペルが華やかさを演出します。

体型に合わせたラペル幅の選び方

細身の方

細身の方には、ノッチドラペルややや狭めのラペルがおすすめです。例えば、身長170cmで体重60kgのスリムな男性が、ラペル幅が広すぎるスーツを着ると、全体のバランスが崩れ、ラペルが主張しすぎてしまいます。この場合、幅が6〜7cm程度のノッチドラペルが適しています。これにより、スーツ全体がスッキリと見え、バランスの取れた印象を与えます。

がっしりとした体型の方

一方、がっしりとした体型の方には、ピークドラペルや標準的なラペル幅がよく似合います。例えば、身長180cmで体重80kgの筋肉質な男性が、狭いラペル幅のスーツを着ると、体型に対してラペルが貧弱に見えます。この場合、幅が8〜10cm程度のピークドラペルが適しています。幅広のラペルが肩幅を強調し、全体のバランスが良く見えるため、威厳と存在感が引き立ちます。